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「そう。免許。それを持っている人は呪文なしで魔法を使えるんだ」
「車の免許みたいなものかな…」
「似たようなものだよ」
問いというよりは独り言のように言った達司の言葉に答えたのは今まで黙っていた美穂。
「車知ってるの?」
「うん。この辺はあんまり走ってないけど、大都市に行けば走ってるよ」
「魔法で移動するんじゃないの?」
「魔法使うのも体力がいるんだ。なるべく体力を使わないように魔力をコントロールしたりするけど、集中力とか精神力がいるからあんまり使わないんだよ」
光汰が達司に言った。
「そういえばここ水道もあるよね?」
「うん。三日に一度は魔法で洗うけどそれ以外は水道使うから」
達司の問いに美穂が答えた。
「科学と魔法が同時に発達したってこと?」
達司がそう言うと2人はキョトンとしていた。
「科学?」
光汰が聞き返した。
「うん。えっと…説明しにくいなぁ…」
達司が説明しようとしたが、言葉がみつからなかった。
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