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「この部屋・・」 少年が部屋を見渡して驚いたようにつぶやいた。 少年はこの部屋に見覚えがあった。 ここはついさっき走り抜けてきた部屋だ。 ということは・・少年はそう思い奥の部屋のドアを開けた。 その部屋はまさしく少年が目覚めた部屋だった。 中央には同じ種類のベッドが2つ並んでいて、1つはまるでホテルのベッドのようにシーツから何からすべてきれいで早く寝て下さいと訴えているようだった。 もう1つの方はというと、布団は足がおかれるであろう場所で丸まり、全体的に乱れていて、自分が寝ていたベッドだと達司が気付くには十分な要素をもっていた。                     
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