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「ほら、そんなとこにつったってないでこっちにきて座って」 美穂の声で少年は我に返った。 現実に引き戻されたような気分になりながら、声の主をみると、笑顔で手招きをしていた。 「こっち」 そう言って光汰が少年の手を引き、そのまま美穂のいる部屋まで連れて行った。 その部屋には、6人がけのテーブルとそれにみあう数のイスがあった。 他には食器棚や調理器具なんかがあった。 コンロや流し台もあるが、新品同様にピカピカしていて使ったとは思えない程きれいだった。                     
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