ナンニモナイ

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ナンニモナイ

かつて栄えた都があった…だが今は、その欠片すら見る事が叶わぬ土地、退廃を繰り返す事で、その価値を見出すようになってしまった場所。 ここにはもう何もない…何もないだけがここに取り残されたように在る場所。 誰も踏みよる事のない、誰も興味を持とうとしない場所。 誰も彼も不思議に思わず、誰も彼も違和感を感じない場所。 そこにあるのに、それが誰にもわからない。誰にも気づかれない。そこに不変は訪れる。変わらない…変わることの許されないこの場所は、何が為、誰が為に在り続けるのだろう?
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