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輝くタカラ
偽りだけの町、手に入れたモノは、掴んだはずのモノは、泡のように消え、さざ波のように手を離れていく。
そう、騙し絵のように、確かな存在を放ち、手に取ろうとしても、そこには無い。
確かな感触はあったはずなのに、気づけばそこには何もない。
真実を知ろうにもそれはひどく曖昧で、確かめようにも他人が知ろうはずもなく。
夢とするにはあまりに鮮明で、現実とするにはあまりにも残酷な、ただただ、心に残るは、あの日見た輝かしい記憶。
そして、哀しい思い出。
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