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「晋助…」
裾を握ったのはいいけれど、振り返った辰馬の顔を見れなかった
「何で勝手に出ていくんだよ!ざけんな!」
「でも、」
「でもじゃねぇよ!毎年毎年現れて、またどっか行きやがる!」
あの時だって、
別れの言葉も言えずに
「…人を裸にしておいて…放置プレイも大概ししろよ!」
「プハッ」
その時だ、辰馬が今日初めてのちゃんとした笑顔を見たのは
「な、なんだよ」
「だって…晋助が放置プレーって…ハッハッハ」
笑っている辰馬を見ると自分が恥ずかしくなって
あー顔真っ赤
「確かに悪いことしたの、すまん」
「何でいつも…」
「誕生日くらい晋助の側におりたいんじゃ、晋助の笑顔が見たいきに」
楽しませようとしてたけど…無理じゃった
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