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事件はとある船内で起きた
快援隊の部屋に陸奥が苦い顔をする。またあの船長がいなくなったのだ。
別に船が出ていないのでこの船内にいるだろうと読んで、船員に探させていた。
いつになったら治るのやら…とため息ついた時あの船員がノックした
「失礼します!」
「バカ本見付かったんか!」
「いや…」
他所を見る船員に対し不思議に思い問う
「いなかったんですが…この子が倉庫の中にいて…」
その船員が持っていたのが…小さい子どもが
小学校低学年ぐらいの体型で、茶色く毛玉な髪型、あの馬鹿げたサングラスはサイズに入らずにはみ出ていた
「むちゅー(陸奥ぅ)」
「…誰じゃ」
「わち、たつま」
「…と言っちょるんですが、どうしましょうか?」
うーんと悩む陸奥だったが何か閃いたように提案する
「これはバカ本じゃない」
「何でですか」
「こんな可愛い子がバカ本なわけなかろう」
「…」
「むちゅー?」
取り敢えず良い考えがあるから、と陸奥は船員に船の用意をさせるように指示した
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