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こうして美味しい楽しいお茶の時間も過ぎて、外に出てゆっくり街を見てまわることにした。
大きな建物や長く続く川を二人で見た。菊にとって欧米文化とは本当に刺激を受けるものばかりだった。
夕暮れ時になって市場のような場所には人が増えてきた。混むほどではないにしろ、賑やかになった。
心地いい喧騒の中、自然に繋がれた手に安心した。隣で歩く自分より背の高い金髪で翡翠の瞳の彼はどこまでも紳士だった。
人の多い場所を出来るだけ避けて、歩くのが遅い菊に歩調を合わせてくれる。たまに見慣れないものを見つけるとそれがなんなのか丁寧に教えてくれる。
家にいるときのツンデレも好きだけど、こんな風にジェントルマンな姿も大好き。
菊は幸せな気分に浸っていた。気づかないうちに顔に出ていたみたいで。
ちゅっ
「えっ///な、なんですか!?いきなりッ。公衆の面前でッ//」
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