夢現(菊朝)

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親指が動く。 無機質な音が響く。 それはまるで、彼が自分に対する気持ちを表しているようで。       「どうして……………こうなってしまったのでしょうか。       …………私は何処で間違ったのでしょうか……」     遠くの彼に投げかけるでもなく呟いた。 返事が返ってくる訳でもないのに。この戦いが終わった時、この答えは出るのだろうか。     「アーサーさん……」               ぽつりとこぼした言葉で目が覚めた。   状況が分からず呆然としていたが、やがて自分が机に突っ伏していることに気がついた。         そういえば、疲れて寝てしまったんだ
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