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今日もあいつの隣にはｱﾙがいる。
会議が始まる前も終わった後も、べったりだ。
でもｱﾙは知ってる。俺達が想い合ってることを。だから余計に腹が立つ。
ほら、またこっちを見て嘲笑いやがった。俺が菊のそばに近づけないのを楽しんでやがる。
ずっとあいつの側にいたいのに
気がつけば菊の家に来ていた。そういえば、邪魔が入るようになってから久しぶりの訪問な気がする。
前はよく来てたのになぁと自嘲する。
俺はいつのまにこんな弱腰になったんだ？
呼び鈴を鳴らすと暫くの沈黙。いつもこの時間は緊張する。
―ｶﾞﾗｯ…
｢あ、ｱｰｻｰさんでしたか。いらっしゃい｣
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