あいつが邪魔(朝菊)

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それを聞いた瞬間、衝動的に体が動いていた。         「ちょ…//ど、ど、どうしたんで、す……///」     息がかかる程の至近距離まで詰め寄った。 菊の押し返そうとする力を抑えて引き寄せた。   どうしたらよいか狼狽する菊の目を見つめた。   「な//なんですかッ急に//」   「菊が悪いんだ……」   「え?」   「…菊が、俺の前で楽しそうにあいつの話するから……ッ!」   菊を掴んだ手に力が入った。知らぬ間に悔し涙までもが目頭を濡らす。もう止められなかった。
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