愛の証~後編 (朝菊)

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        「アーサーさん……………」     おもむろにアーサーに両の手をのばした。そして、きゅっと腰に抱きついた。     「わっ…………………/////」   急なことに動揺して真っ赤になるアーサー。けれど嬉しさ勝って菊の体を優しく包み込んだ。宝物に触れるような優しい手つきで髪を梳いた。恥ずかしいけれど、自分にしがみつくその姿が愛らしくて、やっと元のように通じ合えた実感が沸いて来て、今なら言える、どうしても伝えたかった言葉が溢れた。                     「菊……………………………………………愛してる」     「!!………………////」       潤んだ瞳に紅潮した顔。     もう絶対に離さない。 この指輪に誓って―――                 「わ、私も…………愛してます。ずーっと」     恥ずかしそうにそう言った菊のおでこにキスをした。      一段と赤くなって見つめる菊がアーサーの唇に軽く触れるだけのキスをする。     会えなかった分を埋めるかのようにお互いを求めた。  夕暮れに染まる部屋の二つの影は、一つに―――     繋ぐ手にはお互い愛し合う証。     Fin.
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