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X'mas~品質表示 (西ロマ)
「なあ~何がええ?」
「……」
「何でもええで?」
「………」
「な~あ~「うるせぇなあ!!さっきから何度同じこと聞いてんだよ!」
「だって、ロヴィーノが何欲しいか知りたいんやもん」
「だからいらねぇよ………クリスマスプレゼントなんか」
「えぇーーーーー」
クリスマスまで後ニ週間。
ずっとこんな調子でアントーニョはロヴィーノに付きまとっていたが相変わらずいつもロヴィーノに冷たく突き放されてしまう。何度いらないと言っても、そんなこと言わんとー、と言ってしつこく聞き回っていた。
そんなある日。
「なぁそろそろ教えてくれたってもええんちゃあう?」
「~~~ッうるさいって言ってんだろーがあチクショー!もういい!アントーニョのバカヤローッ!」
「ロヴィーノ!?」
声をかけた時には遅くて、ロヴィーノは家を飛び出してしまった。
次の日。
家の周りをくまなく捜したが結局ロヴィーノは見つからなかった。アントーニョは沈んだ顔で朝を迎えた。
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