X'mas~品質表示 (西ロマ)

2/5
前へ
/555ページ
次へ
朝からずっとまた捜し続けたが見つからず、2、3日経ち知り合いに片っ端から連絡していった。     「どないしょー………フランシスの所にもおらんかったし、ギルの家にもおらんかったし~ローデリヒの所も………。そや、あそこしかあらへん……!」               『………ヴェーもしもし~?悪いけど電話販売や勧誘は「結構であります」って言わないとダメだってルートから言われてるので「フェリちゃんか!?」     『あれ?……その声はもしかしてアントーニョ兄ちゃん?』    「そや~!久しいなあ…ってそれ所ちゃあうんや!フェリちゃん、そっちにロヴィーノおらへん!?」   『兄ちゃん?いるよ!』   そう聞いた瞬間安心して力が抜けた。     「ほんまかぁ!~よかった~!!もうどこ行ってもたんやろ思って心配してたんや~」   『そうなの~?あ、待ってて~今代わるから~……………………………………………………ヴェー……アントーニョ兄ちゃん、ごめん。兄ちゃん今忙しいから話さないって言ってるよ?まだ帰らないからなっだって~』     「そんなぁ……。機嫌損ねてしもたんやろか……」     電話を切ってもなかなか電話の側を離れられなかった。             そして24日。 とうとうこの日までロヴィーノが帰ってくることはなかった。アントーニョは相変わらず落ち込んだ日々を過ごしていた。   「はぁ……とうとう来てもうたで~。ロヴィーノ、帰ってこんのかなぁ。でも、迎えに行ったら余計嫌われそうやしな~」     くよくよ思い悩んでいた時のことだった。
/555ページ

最初のコメントを投稿しよう!

546人が本棚に入れています
本棚に追加