X'mas~White X'mas (朝菊)

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12月24日。今日はみんなが待ち焦がれた特別な日。     菊の家に一人の訪問者。 呼び鈴をならしてしばらく待つその紳士は黒のスーツを着ててキメていた。寒空の下でも映えるような金髪の人は、いつもより緊張した面持ちで待っていた。     家の奥から返事が聞こえてパタパタと足音が聞こえるとすぐに引き戸が開いた。     「あぁ菊、遅くなって悪かっ………………」   「アーサーさんいらっしゃい。わざわざ迎えに来ていただいてすみません」   「ッて、いや!そーじゃなくてッ!!なな、なんだよその恰好は!?////」   え?と首を傾げて、ああ、とにっこり笑って短い裾をつまんで、   「サンタさんです」   「いやそれは分かるけどッ///なんで………///」   「今季のクリスマス商戦に向けてサンタコスで行こうってことになったんですよ」   動揺するアーサーを見てクスクス笑う。   「だからってなんで…………………ミニスカなんだッ///」  アーサーがずっと気になって仕方なかったのは赤いミニスカから見える細くて白い足だった。目のやり場がなくてドキドキしていたのだ。   「一応女性仕様なんで。………ふふっ、どこ見てるんですか?」   からかうようにアーサーの赤い顔を覗き込んだら、さらに真っ赤になって黙ってしまった。     「……////」   「あ、似合いませんか?」   「………に、似合ってる///」   黙ってしまった目の前の人を見てもう少しからかってみたくなった菊は口元に手をあてて上目遣いにこう言ってみた。
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