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「な、何って酷いゼぇ…折角のハグをお前が邪魔したんだろーが」
「だ、大丈夫ですか!?お怪我は?」
涙目になって叫ぶギルの傍らにしゃがみ込んでオロオロする菊を芋兄弟は呆然と見ていたがやがて顔を見合わせて笑った。
「?」
転んだのにこの人は何故笑っているのか、やはり頭を…と彼の顔を見ていると、
「兄さんはこれくらいじゃ怪我しないさ」
立っているルートが説明してくれた。
すると何だか可笑しくなってきて、玄関先で三人して笑っていた。
それから中に入って、菊は手土産を渡してリビングでお茶をしていた。
そのまま夕ご飯もよばれることになり、何がいいかと言うルートの質問に塩鮭とみそ汁を頼むと即却下され、結局任せることにした。
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