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「んでよー掃除掃除って毎日やらされて俺は会議参加できねぇから留守番するしかねぇし、まったく楽しすぎるゼ!」
こんなに楽しそうなギルさんは久しぶりで、なかなか会えない分たくさん話をしようと菊は考えていた。
「ところで本田。最近アーサーと仲がいいと聞いたが本当か」
「ええ。この間も家にいらしてましたよ」
「なに!?」
「フェリシアーノが寂しがっていたぞ。菊がアーサーに取られるとかなんとか…」
「え、そうなんですか?別にまだそんなにってわけじゃないんですけど…」
またしても弟と仲よさ気な会話を尻目に、一人楽しすぎるゼ状態になっている彼は二人を交互に見ながら菊が楽しそうにしているのをおもしろくなく思っていた。
(アイツは俺が誘ったんだぞ!?なのにヴェストとばかり…俺様だって、話したいこととかもっと菊に見つめてもらいたいだとか、あるんだゼッ!!)
想いが噴火した彼はガバッっと立ち上がり向かいに座る菊を肩に担ぎ上げた。
「ちょ、何してるんですか!?お、下ろしてくださいッ」
足をバタバタさせるが長身の男は気にもせず、
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