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ヒュー………
「おや、始まってしまいましたね」
「ん?」
菊が縁側に出て見上げた先には――…
ドーン……!!
「おわぁー。すっげぇでかいなぁ」
そこには真っ赤な大輪が咲いて、キラキラと輝いて消えていった。
「今年は特別な花火も用意してあるそうですよ!」
目を細めてこちらに微笑む菊の顔を2発目の黄色い花火が照らし出した。
可愛い……///
小さい子供のようで、何て言ったらいいか…
「きれいですね…」
「あぁホントだ」
「?…アーサーさん?花火見てます?」
「え゙ッ!?あーああ見てるさッ!ちゃんと!」
しまった。
つい菊を見て漏れた感想なんて言えるかぁ!
花火に集中していると声をかけられた。
「アーサーさん、夜店に行きましょう。たくさんお店が出ているはずです!」
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