花火の光(朝菊)

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「菊みたいだな」   「………でも、菊は消えてほしくないッ……ずっと隣で輝いててほしいんだ」     急に淋しくなったんだ、心が。もう花火が終わる、そう感じると…夏が終わると思うと。   握った手を菊が強く握ってきた。     「平和が続く限り、私たちは何度だって好きな時に会えます。消えるはずないじゃないですか!」     黒の瞳が俺を見つめた。 こんなにはっきり言う菊を見たのは初めてかもしれない。
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