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そんな、やめろ。やめろ、やめろ!!
嫌だ、お前を撃ちたくは…ッ
「君が撃てないなら、俺が撃つ」
声が聞こえた時には遅かった。
立っていた菊が崩れ落ちる。
脇腹を抱えて、刀を落として、屈み込んだ。
何が起きたのか考える前に振り向くと、そこにはアルがいた。いつものアルらしくない、銃口をこちらに向けた……
やっと頭が追いついた時、呆然と銃口の煙を見た。
「…ぅッ…ぐふッ…!」
走り出していた。地面が真っ赤に染まり、倒れ込もうとする体を抱き留めた。
こんなにもボロボロになって、それでも戦うことを止めなかったのは国民のためだろうか、それとも
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