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「…菊!!これっ///」
下をむいたまま、彼の右手から目の前に差し出したものは、彼が私に初めてプレゼントしてくれたものと同じ……
「綺麗な薔薇ですね。この花大好きです」
そう言って受け取った。
彼もやっと私を見てはにかんでくれました。
「ありがとう、だ」
へ?
「いつも笑ってくれるお前へ。ありがとうの気持ちと愛情だ」
照れ笑いしながらも彼がまっすぐに私に伝えてくれた言葉と、優しい眼差しに、こんどは私が林檎になってしまいました。
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