私の愛する貴方へ(菊耀)

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「ゼェハァ………ッ耀さんもどう、ですか?…一筆…」   手にした短冊を渡した。   「これは……たんざく?あるか?」   「はい。実は短冊に願い事を書く風習は日本独自のものなのです。世界的にも星のお祭りなんて珍しいそうで、去年はアルフレッドさんが驚いていました」   やっと落ち着いて座った菊は何を書こうか考えてみた。 たくさんありすぎる。ああなんて欲深いんでしょ。     隣では必死に何か書いている耀さん。こんなに一生懸命な耀さんを見るのは………ふふっ…何年ぶりでしょうか。   微笑ましい気持ちで菊も一言だけ書いた。       「できたー」   「では飾りましょう」     縁側から庭に出て二人で飾った。
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