憧れ(香菊或フラ)

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しかたないか、と言って話を戻した。     「で?俺の素晴らしい容姿に憧れるって?」     「いや。パリに、なんだぞ」   アルフレッドが即否定してフランシスから薔薇を取り上げた。   「で、君は憧れる街があるのかい?もちろん俺の街で決まりだろう?」       「ふふふ。……お兄さんをナメてるのかい?素晴らしい町並みと、あの人やあの子の歴史に勝る都市といえば…」         「「「といえば……?」」」                 「ぱ・り❤」             はぁ~?(´Д`)       「お兄さんの憧れは、お兄さん自身さっ。なんてステキなんだ~」           「えっと、……あの」   「ふぅ~……菊、帰ろうか。俺の憧れはまた考えとくよ」     「……………………ナルシ」   「香君。聞こえますよ」   「ん。………ごめん」           ランララ~ン、フフ~ン♪
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