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「うわぁ!!
急に後ろに出てくるなよ!!ビックリしたじゃん!!」
「やかましい!!
でも、ケルベロスが人に懐かないなんてなぁ……
悪い人間以外には懐くんだが………」
「……それってオレが悪い人間って事?」
「そんな奴を私物にするか!!
ついでに今までオレの私物になった奴らには懐いてた!!」
「じゃあ……なんで?
ていうか、オレ以外にも私物になった人いるの!?ねぇ!ねぇ!!」
「…………めんどいから今度説明する……」
「えぇ!!ちょっと!!」
「………10時に依頼人来るから。邪魔すんなよ……!」
『ビュン!!』
「無視す……ま~た消えた!」
『ガチャ!』
「あの~…」
「ハイ!ど~も、よくいらっしゃいました。
わたくし『探偵事務所ファントム』の所長 夜魔 と申します!」
さっきまでの光一に対する態度からは想像できないほど依頼人に対する態度の違いに軽く引く光一
「あっ、どうも。
私、大島茜と申します。」
「ハイ、承知しております!
では、こちらに!
光一君、お茶を……」
「(君~~!!)
は、はい………」
「それで今回の依頼というのは?」
「はい、実は私……常に誰かに見られてるような気がして……」
「それって『ストーカー』ってやつじゃないですか!?」
「………(微笑みながら)光一君……」
「あっ…すいません……」
「いえ、良いんですよ…確かにその子の言う通り『ストーカー』だと思います……
それにこんな物まで……」
『僕 は い つ も 君 を 見 て き た ん だ 君 の 事 な ら 何 で も わ か る よ だ か ら 僕 と 一 緒 に な ろ う』
「(このストーカー、文才無ぇなぁ~)……なるほど、これは大変ですね……」
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