†1日目†色欲の罪

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光一がファントムから出てみると茜が戻ってきた。 「あっ、大島さん。コート忘れてましたよ。」 「あっ、ありがとうございます。」 「ストーカーはオレ達が捕まえますんで安心して下さい。」 「実は一人で帰るのが不安なんです………一緒に来てもらえますか?」 「は、はい!良いですよ!!」 「ありがとうございます。」 「光一君はどうしてあそこで働いているの?」 「あぁ…なんと言いますか……契約したんですよ…夜魔と。」 「契約?」 「えぇ…7日間、夜魔の私物になるっていう契約をしたんですよ。」 「私物ですか?」 「はい…実はファントムの事務所さっきまでは恐ろしく汚かったんですよ。」 「もしかして、それを……」 「はい、2時間程で片付けさせられました。」 「まぁ~、それは大変ですね…… それで夜魔さんとはどういう方なんですか?」 「ん~……どういう人なんでしょう?」 「えっ?わかんないんですか?」 「えぇ~…そういえば夜魔は人間じゃないらしいですよ。」 「人間じゃない!?どういう事ですか?」 「オレも聞いた話なんで詳しくはわかんないですけど…… でも『超能力』みたいな事はできるみたいですよ。」 「…!『超能力』ですか?」 「えぇ、さっきも心をよまれたような感じがしました。」 「ふ~ん……そうなんだぁ~…… じゃあ、君に『夜魔』の事を聞いても、もうなにも知らないようね……」 「えっ?…………」 その瞬間……光一は意識を失った。
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