225人が本棚に入れています
本棚に追加
光一がファントムから出てみると茜が戻ってきた。
「あっ、大島さん。コート忘れてましたよ。」
「あっ、ありがとうございます。」
「ストーカーはオレ達が捕まえますんで安心して下さい。」
「実は一人で帰るのが不安なんです………一緒に来てもらえますか?」
「は、はい!良いですよ!!」
「ありがとうございます。」
「光一君はどうしてあそこで働いているの?」
「あぁ…なんと言いますか……契約したんですよ…夜魔と。」
「契約?」
「えぇ…7日間、夜魔の私物になるっていう契約をしたんですよ。」
「私物ですか?」
「はい…実はファントムの事務所さっきまでは恐ろしく汚かったんですよ。」
「もしかして、それを……」
「はい、2時間程で片付けさせられました。」
「まぁ~、それは大変ですね……
それで夜魔さんとはどういう方なんですか?」
「ん~……どういう人なんでしょう?」
「えっ?わかんないんですか?」
「えぇ~…そういえば夜魔は人間じゃないらしいですよ。」
「人間じゃない!?どういう事ですか?」
「オレも聞いた話なんで詳しくはわかんないですけど……
でも『超能力』みたいな事はできるみたいですよ。」
「…!『超能力』ですか?」
「えぇ、さっきも心をよまれたような感じがしました。」
「ふ~ん……そうなんだぁ~……
じゃあ、君に『夜魔』の事を聞いても、もうなにも知らないようね……」
「えっ?…………」
その瞬間……光一は意識を失った。
最初のコメントを投稿しよう!