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「…ん……ここは……?」
光一は目を覚ますと椅子にワイヤーで縛られていた。
「……あら?成人男性でも5時間は指一本動かせない程強力なスタンガンで気絶させたはずなのに………コレ壊れてるのかしら?」
「あ…茜さん!!無事でし……たか……」
光一の目の前には茜と…いかにも悪そうな大男、二人が光一を囲んでいた。
「…………このお二人は?」
「ん?…あぁ、君をここまで運んでくれた人達よ♪」
「『達よ♪』って………あと、ここは何処ですか?」
「……教えないわ♪」
「…へ?」
「もしかしたら、何らかの方法を使ってあなたは夜魔にここの場所を教えるかもしれないでしょ?
だから教えない。」
「………???」
「フン、まだわかんない?
あなたは私に誘拐されたの!!」
「……………えぇ~~~!!!」
「あら、予想外に見事なリアクションね。」
「えっ!?だって…………ストーカーは?……」
「嘘に決まってるでしょ!!馬鹿ね!!」
「あ、あんなに心配してたのに………」
「あら、それはゴメンなさいね♪」
「オレなんか誘拐したって金は出ないですよ!!」
「別に身代金目的で君を誘拐した訳じゃないわ。」
「身代金…目的じゃない?
どういう事ですか?」
「頼まれたのよ♪」
「頼まれた?どういう事で………」
「ハイ!ここまで♪」
「え?」
「もう質問は終わり♪
これから交渉をしに行くから少し静かにしててね♪」
「交渉って誰と?」
「……『質問は終わり』って言ったけど……最後よ……
夜 魔 と♪」
「へっ?」
「ついでにもうひとつ教えてあげるわ。
私達の目的は………
夜魔の命だから♪」
「夜魔の…………」
「へぇ~、オレの命かぁ~。」
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