†1日目†色欲の罪

10/12
前へ
/146ページ
次へ
「えっ…何したの?夜魔…ていうかその『赤い羽』は何?」 「んぁ?まぁこの『羽』は気にすんな…… こいつらには『幻覚』見せたんだよ。」 「幻覚?」 「あぁ『幻覚』だ。 それも死にたくなるような最悪の『幻覚』だ。」 「えっ?」 「オレの特殊能力のうちの一つ 『アスモデウス』の能力だ。」 「アスモデウス?」 「あぁ、キリスト教の『7つの大罪』の色欲を司る大悪魔の名前だ。 『アスモデウス』の一次開放は『生物の心を読む』だけだが… 二次開放…つまり『ラスト・オブ・アスモデウス』って唱えると『生物の心を操れる』んだ。」 「操れる?」 「あぁ、さっきやったのはあいつらの心を操って幻覚を見せた。 そして、オレはあいつらを『精神を地獄に落とした』んだ。」 「あの人達を『殺した』って事?」 「まぁな… さて、澤村麻美さん。 あんたも精神の内側からなぶり殺してやるよ!!」 「ダメだ!!そんな事しちゃダメだ!!」 光一が叫んだ。 「んぁ?何言ってんだ?お前……」 「人を殺しちゃダメだ!! どんな嫌な人でも、どんなムカつく人でも、その人の事を大切に想ってる人達がいるはずなんだ!! だからダメだ!!」 「わ、私はあなた達を騙したのよ!! なのになんで!!!」 「そんなことどうでもいい!! とにかく夜魔!!殺しちゃダメだ!」 「お前…………」 「ダメだ、夜魔!」
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

225人が本棚に入れています
本棚に追加