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「光一ぃ、早く起きなさ~い!」
「は~い……」
似たような毎日の繰り返し……
でも、やっぱり平和が1番だった。
数十分後…
2階から慌てて降りてくる光一。
「母さん!なんで早く起こしてくれなかったんだよ!?」
「起こしたじゃない!あんたが起きなかったんでしょ!!」
「……う!……
もういいよ!行ってくる!!」
「コラ、朝ごはん食べて行きなさい!!」
「いらないよ!行ってきま~す!!」
もうダッシュで学校に向かう光一。
「ヤバイ!早くしないと遅刻だ…」
すると、曲がり角から黒いコートを着た男が、
そして……
『ドン!!!』
「『痛ったぁ~~!!」』
案の定、激突……
「あっ…すいません!!大丈夫ですか?」
「大丈夫に見えるか……………
なんだお前、朝食はちゃんと食ってこい……。」
「えっ……?」
「もういいから早く行け、遅刻すんぞ…。」
「ハ、ハイ……すいませんでした……。」
「はぁ~…なんとか間に合った……
でも、なんであの人オレが朝ごはん食べてない事、知ってたんだ……?」
『キーンコーンカーンコーン……』
「ハイ、じゃあ今日はこれで終わります。」
「はぁ~、疲れた……さぁ弁当弁当!!
あっ…家に忘れてきた……
しょうがない売店で買うか……」
実はこの日、光一は世界1不幸だった。
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