225人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
光一は運悪く不良達のたまり場を通ってしまった。
「オイ!ちょっと止まれよ……」
光一は嫌な予感がしたが立ち止まってしまった…。
「………ハイ。」
「お前さぁ…金貸してくんない?」
「えっ…あっ…いや…その…」
「いいから早く金だせよ!!!」
「ハ、ハイ……」
光一は不良達の気迫に負けて財布を出してしまった。
「おぉ…結構もってんなぁ…ありがとよ!!」
「ハァ~……昼抜きかぁ~……」
放課後
「ハァ~…腹減った……」
するとコンビニの前で……
「オイ!お前!ちょっと止まれよ…」
光一はさっきより嫌な予感がしたがまた立ち止まってしまった。
「………ハイ」
「ちょっと俺達に金貸してくんない?」
「あ、あの…実はさっき財布をとられてしまいまして……。」
「……ふ~ん……そう……」
そう言うと不良の一人が光一を殴った。
訳のわからない光一。
「金持ってないならお前死ね……。」
「金持ってないのがお前の罪だ!!」
「訳わかんねぇよぉ~~!!」
と心の中で叫ぶが…声には出せない。
不良達が有無を言わせずリンチをしてくる。
周りの人は気がついていない…というより気がつかない振りをしている。
助けてやるか……?
光一の頭の中に響く声。
目を開けると…不良達の奥に朝ぶつかった黒いコートの男がいた……。
最初のコメントを投稿しよう!