225人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
「………痛ったぁ~!!アレ?此処は?」
光一が目覚めると薄暗くホコリっぽい場所にいた。
「ウゥ~…ワン!!ワンワン!!ワン!!」
「うわ!!なんだこの犬!?」
「……あぁ、ケルベロスっていうんだ。」
「えっ?…あっ!!さっきの人!!」
目覚めた時はどこにも居なかったが、気付くと黒いコートの男は光一が寝ていたソファーに腰掛けていた。
「最初に自己紹介だ、
オレは夜魔だ。」
「やま……さん??」
「さん付けはやめろ!!どっかのベテラン刑事みてぇだろ!!」
「ハ、ハイ…」
「で、お前は?」
「えっ?」
「『えっ?』じゃねえよ!!
てめぇの名前はなんなんだよ!!」
「ハ!ハイ!!光一、
高橋 光一です!」
「そうかぁ、光一か!わかったぜ!!」
「あの…」
「あ?なんだ?」
「オレを7日間、夜魔さ…夜魔の私物にするってどういう事?」
「あぁ、説明すんの忘れてた…
つまりだなぁ……」
『バタン!!』
「夜魔ぁ~♪仕事持って来たよ~♪
…ってこの子誰??」
ドアを勢いよく開け入って来た女性…
どうやら夜魔の知り合いのようだ。
「ん…今日は志保か…
ん~……簡単にいえばお前の二代目だな。」
「えっ!?ホント?
うわ~!よろしくね♪」
「あっ…ハイ…」
握手をする二人、
その直後……
『バタン!!』
「ごらぁー!!夜魔ぁー!!
うっ………」
「うるせぇ…」
「あらら~?またぁ?」
今の状況が飲み込めない者が一人……
そう、光一である。
最初のコメントを投稿しよう!