アカシックレコード

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　―――ぐしゃり
　何かが生々しい音を響かせ潰されて、辺りに酸っぱい匂いが立ち込める。

　　　　　　　　　・・・
　その何かは、ヒトだった。
　しかし、今や、その面影は既に消え去り、ただの肉に成り果てている。
　その肉を丁寧に、ゆっくりと切り分けていく。
　湖のような血溜まりに映る顔は愛しいものをめでるようでした。