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ペシルと顔を見合わせて、同時に肩をすくめる。
「……何だよ」
クリセフは黙々と食べていた。
三人が食べ終え、食器をキッチンに置く。クリセフと向かい合うように、ソファーに座る。その隣には、ペシルがいる。
「それで何だ?」
クリセフがリモコンに手を伸ばそうとするが、ペシルが先に掴んで、手を引っ込めた。
「父さんと母さんの事」
姿勢を崩していたクリセフは、打って変わった。顔が真剣になって、構えたような姿勢に。まるで、この時を待ってましたと言わんばかりの態度。もしかしたら、本当に待っていたと言う事も……。その為に、クリセフが冒険家で科学者になっている……とか?
何かが待っている。時なのかもしれない。
「白衣の謎と……」
ペシルが言いかける。
まだ戸惑いが残っている。
「何だ?」
「紅い液体の入った、紅い試験管」
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