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「今日も、またゴミ捨て場をあさらないと」
一人で呆れるように呟いた。
僕はビルの間の細い路地の障害物を避けて通り、ゴミ捨て場へ向かった。
ゴミ捨て場へ行き、あさっていると壊れた時計を見つけた。
「これも直してみよ」
それから、手を付けてないパンを見つけた。
「ラッキー!今日はちょっとついてる」
これが僕のポリシー。毎日の生活で習慣なんだ。アイデンティティとまではいかないだろうけど。
だって、僕と違う理由であさっている人は、たくさんいるでしょ?
どうして、こんな生活に変わったのか分からない。僕のせいでも、誰のせいでもない。でも、一つ困る事がある。
「君、ここで何してるんだい?」
ゴミの収集の人だ。
「あさってたんです」
「……ホームレスかい?」
いつもこれだ。――違いますよ、込み入った事情がありましてね――。
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