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「このクリセフ・メイガスレスを笑ったのは、諸君等だよなぁ?ダンティルス・マーヘリン、ペシル・マーヘリン」
「あ……」
声が重なった。
今まさに、話題に出ていた実際の人物だ。
ペシルと僕といとこなんだけど、ちょっと歳が離れている。僕達が十三歳にして、クリセフは二十歳だ。
「クリセフ、やっと帰って来たのか?ダンティルス君は待ちくたびれて、ゴミ捨て場で遊んでいたぜ」
待ちくたびれて、遊んでただなんて、皮肉をかましてる。
「それは、悪かったなぁ。変わりにこの間、フルーツバスケットを送っただろ?」
「あ、あれか。先週、届いたよ」
ポケットにお腹がすいた時の為に、入れたバナナを取り出す。
「金の方は大丈夫か?足りてないなら、多めにやるぞ」
ポケットから財布をだそうとするクリセフを止めた。
「いいよ。今じゃなくて、後で」
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