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あたし(夕妃)は友達との待ち合わせ場所に向かった。
よく聞く、ハチ公前。
「わ~。人がいっぱい。」
ハチ公前には、たくさんの人がいた。
彼氏待ちかな?彼女待ちかな?
派手な人もいっぱい。
あたし、浮いてないかな。
名古屋も全然都会だし、心配ないよね!
友達との待ち合わせ時間は10時。
今は…えっと、9時30分。
ちょっと、早く着きすぎちゃったかな。
あたしは音楽を聞いて、友達を待つことにした。
ドンッ
「いたっ!」
知らない女の人がぶつかってきた。
「あ、ごめんね~!てか、そんなとこで音楽聞いてると邪魔だよ~みたいな~きゃはは!!」
「…………。」
何、この人。
自分からぶつかってきたくせに。
「そっちがぶつかってきたんじゃん!」
「は?うぜぇし、なにコイツ。」
「そっちこそ何?」
「まじだりぃこの女!!うち、今からデートなの。化粧崩したくないから、喧嘩売らないでくれる?」
もう無視した。
イライラする。
その女はいわゆるギャルってやつだった。
髪色は色素の抜けた金髪で、元の顔がわかはないくらい濃いメイクをしている。
香水の匂いがすごい強かった。
あたしの視界に入る場所で、女は彼氏を待っていた。
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