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「修羅場になるかもだけど、いい?」
またかよ。
めんどくせぇ。
「聞いてねーよ?」
「言ってないもん。ね、お願い!」
上目使いで俺を見てくるゆかちゃん。
谷間、見えてんだけど。
「ま、いいわ。」
俺みたいな奴、とことんダメだと思うよ?
でも男なんてみんな、そんなもんだろ。
所詮、女の誘惑には弱いんだ。
俺たちはカラオケに入った。
どうやらここが、修羅場の舞台らしい。
指定された部屋に向かう。
なかなか来ないエレベーターを待った。
「あんねー。すんごいしつこい男なんよー。うちが、彼氏いるって言っても、わかってくんないのー。ま、彼氏いるってのは嘘やけどねー。ほんと、ハイパーめんどくさいやん(笑)」
「で、俺の出番?」
「そー!俊介くらいやもん。こうゆうの頼めるの(笑)俊介見たら、みんな平伏すもん(笑)まじ爆笑!」
俺は道具じゃねぇよ?
でも、夕妃を想って苦しむよりまだマシだ。
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