めんどくさい日

29/38
前へ
/659ページ
次へ
  「突き飛ばしたのは悪かった。謝るよ。ごめん。」 「やだぁ…。許さないもん…。ね、帰らないでよぉ…。そしたら許してあげる…から…。」 俺の服にしがみつき、座り込むゆかちゃん。 「……ごめん。二人っきりは……ちょっと……。」 「なんで!?」 「……男だから。」 「うち、俊介なら全然いいよぉ…!!むしろ嬉しい…!!」 「……それに、」 「??」 俺は黙り込んでしまった。 夕妃のこと、言うか? でも言う必要あるのか? もう、知らねぇ。 「俺、好きなやつがいるんだ。何もかも最初で最後の好きな女。」  
/659ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20855人が本棚に入れています
本棚に追加