めんどくさい日

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  カラオケに入り、指定された部屋に向かう。 降りてくるエレベーターを待つ。 開くと同時に、女の人が飛び出てきた。 「危ないなぁ。大丈夫?夕妃。」 「あ、うん。大丈夫。」 嗅いだことのある香りを残して、金色の髪をした女の人は走りさっていった。 どこで嗅いだんだっけな。 泣いていたような気がした。 顔を隠してたから、よくわかんないけど。 「あ、ここの部屋だ。夕妃、先歌ってて!うち、トイレ行ってくるから!」 あたしは先に部屋に入った。
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