20855人が本棚に入れています
本棚に追加
ちーちゃんは真剣な顔をして話を続けた。
「今付き合ってる彼氏、今はまだ何もしてこないかもしれないけど、いずれ暴力とかそうゆうのに発展するかもしれないよ?そしたらもっと、別れづらくなる。」
「それは…ヤダな。でもあたし、わがままじゃない?」
「全然わがままなんかじゃないよ!怖い目にあってる夕妃が我慢する必要なんかないよ。」
「あたし…逃げてちゃダメだよね。」
「うん、逃げてちゃダメ。夕妃は彼氏の召使でもなんでもないんだから。思ったように行動しなきゃ。いざとなったら、うちが夕妃を助けるから。」
「…あ…ありがと…!」
涙がポタポタ流れる。
「泣くなよぉ、夕妃~。」
「あ…あたし、全力で俊ちゃんを好きになる…!!彼氏からも逃げないよ…!!立ち向かうの…!!」
「そうだよ!!弱いとこ見せちゃダメ!強気でいかなきゃ!」
「うん…!!」
心が軽くなったよ。
逃げちゃダメだ。
怖くても、立ち向かわなきゃ何も変わらない。
本当に俊ちゃんが好きなの。
だからあたしは頑張るの。
純也、ごめんね。
あたしはやっぱり俊ちゃん以外、ダメみたい。
自分何様って感じだよね。
でもお願い。我が儘を許して。
最初のコメントを投稿しよう!