その夜

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  俺(俊介)は今、家の前にいる。 夕妃と会うのがすげぇ気まずい。 はぁあぁぁあ。 しゃあねぇ、入るか。  ガチャ 「おばはん!飯!」 俺はいつもどおりに家に入った。 「俊介くん、お帰り~♪」 「朝妃ちゃん、ただいま。」 迎えてくれたのは、朝妃ちゃんだった。 「あれ?夕妃は?」 「…お風呂だよ、今。」 「そっか。」 朝妃ちゃんの顔が一瞬、曇ったように見えた。  ♪~♪~♪ 「携帯鳴ってね?朝妃ちゃんじゃない?」 「ほんとだぁ~!」 そう言うと、朝妃ちゃんはリビングへと走っていった。
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