20855人が本棚に入れています
本棚に追加
無言でたまに笑いながらテレビを見ていた泰介くんが、突然あたしを見て口を開いた。
「…夕妃ちゃん、ちょっとごめんね。」
「え?…きゃあ!」
泰介くんが突然、あたしをソファーに押し倒してきた。
ちょ、なんで…?
そこに俊ちゃんがいるのに…!
あたしは必死に抵抗した。
俊ちゃんに気付かれないように、小声で。
「(泰介くん…!急に、どうしちゃったの…!?)」
泰介くんの顔が近い。
まだ中学生なのに、肩幅が広くて力強い。
「(シーッ。落ち着いて。)」
「??」
泰介くんは口に人差し指をあてて、微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!