僕と悪魔と空の飛びかた

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━突き飛ばされた譫言━ 「空を、空を飛ぼうよ。」 堕ちたままの格好で、悪魔が空へ手を伸ばす。 まるで譫言。 「飛ぼうよ。飛ぼうよ。」 僕は悪魔の手をとった。 「僕と歩く?堕ちたままでいる?」 悪魔はとたんに黙る。 何分?何秒? 無意味な時間が過ぎる。 「じゃあ堕ちていればいい。」 僕は手を放した。 悪魔の顔が絶望色に染まりゆく。 「嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。堕ちるのは嫌だ。」 悪魔が必死に首を振る。 そして生まれる征服欲。 「僕と歩くかい?」 答えなんて決まってるだろう。
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