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「2時間3000円で飲み放題なんだけど来ない?」
「ごめん。これからラーメン食べに行くから…」
「シゴト帰り?なら俺等も一緒食べに行くよ!行きたいラーメン屋あるんだ!」
理由はハッキリ覚えていないけれど、私たちはそのホストが行ってみたいというラーメン屋に行く事にした。
ラーメン屋に向かう道、里奈はラーメン屋に一緒に行くと言い出した方のホスト"優希"と話しながら歩いていた。
私は最初に声を掛けてきた方のホスト"翔"と話しながら歩いていた。
「俺さっき一人の時に声掛けたんだよ?」
ガラガラでギャグみたいな声で翔が私に言った。
さっき…?
里奈を待っている間に話し掛けてきたうちの一人だった。
「ごめんね。ホスト興味なかったから。」
「シゴト何してるの?」
「えっ…あっ…今は飲み屋だよ。もう少しでヘルス行くんだけど。っていうかその声わざと?」
「俺ホスト始めたばっかりなんだ。まだ一週間も経ってない新人。声は酒やけ。」
新人なんだ…
聞けば地元も一緒だと言う。この人おもしろいな…なんて思いながら話しているとラーメン屋に到着した。
席に座り、改めて自己紹介をする。
翔は21歳、優希は20歳。
里奈が翔の声を馬鹿にしたり、たわいもない話をしてラーメンを食べた。
店を出ると優希がホントはお腹いっぱいだったと笑いながら話しだした。そして優希の携帯に着信。
「今はキャッチ中です。あっはい。わかりました。新規つれて店戻ります。」
しつこさに負けたというか、強引さに負けたというか…私たちは翔と優希に連れられて店に行く事にした。
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