prologue

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アナタは覚えてくれているのでしょうか。 アナタの記憶の片隅にでも ワタシ という存在が遺っていてくれたのならば、それで充分です。 アナタは忘れているでしょう。 ワタシの存在など無かったかのように日々を過ごしていることでしょうね。 きっと後者が真。 だからワタシは届くコトのない手紙を書くが如く想いを綴り、アナタを想うが故に呪いに似た願いを呟きます。 こんなワタシを許してとは言わないわ。 お願い、許さないでね。 そして叶うことならもう一度アナタの空気を感じさせて。 星に祈るわ。 毎日膝をついて。 だから、お願い。 神様、神様、祈るから。
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