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デアイは突然というけれど 本当に突然でしたね。 ドラマのような演出に、ヒロイン気分に酔いしれたわ。 悲劇のヒロインになりきってしまったの。 とても天気の良い日でした。 2月下旬のその日は、まだ春は遠く冷たい空気がとても心地好かったのを覚えています。 太陽の光は気まぐれにワタシに囁くの。 今日は特別な一日になるわ、何かやらかすわよって。 太陽の光に包み込まれたワタシは根拠のない自信に満ち溢れるのでした。 そしてワタシは雲が流れるままに、風に吹かれるままに 電車に乗り込んだのです。
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