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そんなしらけた空気を変えてくれたのは長門の一言だった。助かるぜ。 長門『あれ』 長門は前方に見える大陸を指した。漫画で見たとおり、バロックワークスの船まである。間違くアラバスタだ。 というか、長門は航海士らしいのに呑気にお茶飲んでていいのだろうか。まぁでもちゃんと目的地につくわけだしな。 きっとオートなんたらかんたらとかいう能力を使ったに違いない。 ハルヒ『ついについたわねぇ!上陸よ上陸!』 もちろんハルヒはご機嫌なようでSOS団専用のスマイルを振りまいている。 いつもそんな顔していて、性格がまともなら、クラスの男子の20人中25人が好きになるに違いない。大袈裟な話じゃなくて。 ハルヒ『何よ、急に人の顔じろじろ見てきて。』 やべ、気づかれた。 キョン『ぁ、いやなんでもない』 ハルヒ『気持ち悪いわね。これから上陸するんだから気を引き締めなさい』 そういってハルヒは俺の肩をバシバシ叩いた。叩くなら、もう少し優しく叩け。それと古泉、そんな目でこっち見んな。かすかに笑うな。朝比奈さんも哀れな目で見ないで下さい。長門、お前が無言でじっと見てくるのが一番堪えるよ。
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