僕と君

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なんでって叫んでも やめてって叫んでも 君はこの手を離しちゃくれない 風向きが変わればこわいと怯え 小さなひっかき傷を つけられれば痛いと泣き 僕の手に重く痛く縋りつく 血なんて流れるはずはないのに 僕の胸に痛いよと縋る 僕は、前を見つめて風を読み 傷と折り合おうとするのに 君は、とても弱くて 君なんて大嫌いなのに 君だけを守りたくて 君なんて大嫌い。
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