第一章

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草木が茂る森の中…いつもの道を歩き、森特有の綺麗な空気を肺一杯に送り込み深い深呼吸をした。 ふと、何か異変に気付く… 風が吹く度どこか焼け焦げた匂いと人の肉が焼けたような臭いがする。 鼻が曲がるなど生温い。 堪らなくルシフェルは鼻を裾で押さえた。 ルシフェル「…なんだ、なんか嫌な匂い……」 ルシフェルはそう呟くと気分を晴らすために青く透き通った空を見上げた。 だが、気分を晴らすはずの空には黒煙が舞っておりルシフェルは目を丸くした。 黒煙が立ち上る先には村がある。 ルシフェル「………ッ!」 ルシフェルは走る。 村を、皆の命を、そして己の居場所を守る為、彼は呼吸を忘れ急ぎ村へと急行した。
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