33人が本棚に入れています
本棚に追加
緋色に染まる空に包まれてルシフェルは家へと急ぐ。
ルシフェル「レン、ただいま」
レン「…ぁ…ルシフェル、おかえり」
この少女の名前はレン。
赤髪のショートでルシフェルと同じ真紅の瞳。
武器は神槍「赤天朱切」
直刀が付いた槍
ルシフェル「遅くなって悪いな。今飯作るな」
レン「大丈夫、木の実食べた。」
ルシフェル「そうか。腹減ったか?」
レン「…………(コク)」
ルシフェル「まぁ、木の実だけじゃ腹はいっぱいにならねぇよな」
ルシフェルは相手の返事を聞いて笑いレンの頭を撫でたら前掛けを付け夕飯を作り始める。
レン「…ルシフェル」
ルシフェル「ん?どうした」
レンに声を掛けられ振り向くとレンは首を傾げルシフェルに問う。
レン「また…戦った?」
ルシフェル「………あぁ、戦った。まぁ、戦いにならなかったけどな」
レン「…………(フルフル)」
レン「ルシフェル…そればっか。弱い人守るのいい。でもルシフェル、自分の為に戦わない。」
無表情だがどことなく悲しげな雰囲気を放つ。
ルシフェル「己の為だけに刀を振るうのはもう止めたんだ…もう、な…」
レン「ルシフェル悪くない。悪いのは……ぁ……」
ルシフェルはレンが続きを話そうとすると人差し指で彼女の唇を抑えた。
ルシフェル「この話はもうおしまい。さ、飯が出来た。食事にしようぜ」
レン「…………(コク)」
レンが食べてる時、どことなく悲しげな表情を浮かべ窓から夜空を見上げる。
ルシフェル「俺は悪くない…か」
―――ありがとう…
最初のコメントを投稿しよう!