走れメロス 長編

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 この本は、おもしろい題名だったので、読もうと思いました。  主人公のメロスの、王を除こうと決意した心に、強く感動させられました。 でも僕も、メロスの気持ちは分かるような気がします。罪のない人を何人も殺したり、真剣に話をしても人を信じることのできない王に腹が立つのは誰もが思うことだと思います。ただの牧人であるメロスが、このような勇気ある行動をすると決意をしたのには、とても驚きました。きっと、町の人全員の気持ちが分かっていたのだと思います。  題名に、どうして“走れ”という言語が使われているのか、よく分かりました。それは、自分のために人質になってくれたセリヌンティウスという友人のために、激しく踊り狂う濁流の川を越え、山賊を倒し、大切な友人が信じて待ち続けている王城に向かって夕日と共に走り続けるメロスの想いをこめたのだと思います。  この本を一通りじっくりと読んだ後に題名を見ると、とでも素晴らしい題名だと必ず思ってしまうはずです。  王に三日間と約束して放されたメロスですが、城に戻って来る途中、一度だけ立ち上がることができなくなりました。 僕はそこでつい、信じて待っている友人のために頑張って。と応援したくなりました。やがて再び走り続けるメロスですが、清水がなければこのままずっと諦めていたのかと思います。自分がこのような立場であったら、再び走り続ける根性がなく、諦めていたと思います。困難に立ち向かうメロスの姿には、とても感動させられました。  僕はこの本に、友達を互いに信じ合い、助け合っていく本当の大切さを学ばされることができました。友達を守るときは、全力でなければならないということも、知ることができました。  「信じられているから走るのだ。間に合う間に合わないの問題ではないのだ。」というメロスの一言に、強く感心させられました。友達を救うために一生懸命なのが、とてもよく読者側に伝わってきます。  僕は、この本を読んで、筆者が僕たちに友達の本当の大切さについて伝えたかったんだと思います。  僕は、くじけそうになったら、メロスが城に向かってる時のように、一度諦めても、他人のことを考え、自分のすべきことを全力でやりとげられる大切な心を持ちたいです。
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